最近、京都のカフェでママ友とお茶してたら、ふと「デートの本当の目的って何なんだろう?」って話題になったんです。いい人と出会って楽しく過ごしたいのはもちろんだけど、それだけじゃ済まない微妙な空気が漂ってる。なんとなく「恋人って欲しいけど、結婚までは考えてない」とか、「将来のこと考えると不安」とか、いろんな本音が飛び出しました。SNSやマッチングアプリで簡単に出会える時代だけど、肝心なのは『何のためにデートするの?』って問いなんですよね。
デートの主な目的:異なる価値観と背景
デートのゴールって、一口に言っても人それぞれ。でも、ここ10年で特に日本では「お互いを知る機会」としてのデート観が広まったんですよ。例えば、マッチングアプリ『Pairs』の2024年の調査によると、ユーザーの約78%が「将来的なパートナー探し」よりも「価値観の合う人との出会い」を優先している、って回答しています。ただ会って食事して、おしゃべりして、その先に何があるのかまではっきりしてない、という人も多い。
一方で、親世代は「付き合う=結婚を前提」という感覚の人が多い。でも今は、友達以上恋人未満的な感覚でライトにスタートするカップルも増えてますよね。価値観や背景がバラバラだからこそ、デートの本来の目的も揺れやすいんです。「恋人が欲しい」というシンプルな気持ちも、「寂しさを埋めたい」とか「刺激がほしい」みたいな、実はちょっとずつ違う望みの集合体だったりする。
面白い話ですが、イギリスのBBCが取り上げていた国際恋愛の研究では、
"A date is not only for romantic possibility but for exploring compatibility and personal growth" (デートは単なる恋愛の可能性だけでなく、相性の確認や自己成長のための場でもある)とまで言いきっていたんです。それくらい、多様な目的があるんですよ。
現代日本のデート事情と恋愛観の変化
今の日本のデートシーン、すごく多様化してます。本当に真面目なお見合い系アプリもあれば、「とりあえず会ってみよう」的なカジュアルな出会いも幅広い。京都の友人たちでも「ただ楽しく喋りたい」「趣味の合う友達がほしい」というケースが珍しくない。逆に、3回目のデートで『結婚前提で付き合うつもりありますか?』とストレートに聞いてくる人もいる。目的はバラバラ。
統計データを見ても、日本では20代〜30代の未婚者が「恋人が欲しい理由」として最も多く挙げたのが「一緒にいて楽しいから(61%)」、次が「将来を見据えたいから(25%)」です(リクルートブライダル総研2022)。意外と結婚が一番じゃない。恋愛はあくまで“今を楽しむ”もの、という価値観が主流になりつつあるんです。もちろん、パートナーの存在が仕事や生活のモチベーションになるという声も根強いけど、依存せず、自立した付き合いを望む人が増えている。
じゃあ、付き合う意味って何?って思うけど、答えは一つじゃない。ふと手をつなぎたい、一緒に映画を観たい、犬タロウを散歩しながら2人でアイス食べたい、そんな誰かと日常を分かち合いたい気持ち。それに加えて、お互いの価値観や人生観をぶつけあえる「対話の場」としてのデート、その時々で意味が変わる柔軟さが今っぽいです。

デートでよくある誤解とリアルな本音
「デートって付き合うための手段でしょ?」という思い込み、意外と根強い。でも実際は、デートが何かの“ゴール”ではなくて、“確認作業”に近いことが多いんです。相手のリアルな生活感やクセ、家族観とか金銭感覚、将来の夢…そういうことは1回のデートだけじゃ分からない。何度も会ううちに、「この人といて嫌じゃないか」「自然体でいられるか」って自分の気持ちと向き合うことになる。
しかも、最近は「恋人作り」より「自己成長」のためのデートという考え方もある。新しい価値観や趣味に出会うことで、自分自身が変わるきっかけになる。例えば、うちの友達(ヨガ講師)は、歴代の恋人にはなれなかったけど、いまだに気心知れた友達としてたまに食事する男性が複数いるんです。そんな“恋人未満”の関係も、今の時代ならでは。
付き合うって言葉にも誤解がある。「今日は気軽にご飯だけ」とか「犬の散歩だけ」っていうライトなお付き合いもアリ。反対に「やっぱり結婚前提じゃないと無理」って人もまだまだいる。自分に正直に目的を定めること、それが一番シンプルで失敗しない方法です。
理由 | 割合 |
---|---|
一緒にいて楽しい | 61% |
将来を見据えたい | 25% |
周囲の勧めで | 8% |
寂しさ解消 | 4% |
その他 | 2% |
「デートの意味なんて正直分からない」と投げやりな気持ちになる日もある。でも、その“分からなさ”を楽しむ余裕も恋愛には必要かなって思います。
理想の関係を育てるための具体的なヒント
じゃあ、「自分らしいデートの目的」ってどうやって見つけたらいいんでしょう。まず、自分の心に聞くのが一番。無理に誰かの理想像に合わせなくていいし、友達グループの“恋バナテンプレ”を鵜呑みにしなくていい。「今週末は誰かと出かけたい」みたいな、小さな動機も大事にしてOK。
- 自分が一緒に過ごして楽しいと思える相手か、しっかり確かめる
- 相手に求めるもの(価値観、趣味、優しさ等)を紙に書き出してみる
- お互いのペースや距離感を尊重する
- 毎回“進捗”を求めない—今日は一緒に散歩、それだけでいい日もある
- 家族観やお金の話、将来のイメージもしっかり言葉にする
『結婚』や『付き合う』って言葉が先行しがちだけど、肝心なのは“今ここ”の心地よさ。それをちゃんと感じられる相手なら、デートの意味も変化していきます。自分の思いを押し殺したり、逆にプレッシャーをかけ合ったり、そういう関係は疲れるもの。でも、「今日は何もしなくても落ち着くなぁ」って感じる相手こそ、長く自然に付き合えるパートナーになりやすい。
恋愛は必ずしもゴールを決めなくてもいい。『次のデートで何をしたいか』、『今の自分はどんな気持ちか』こそが大切。結果として、お互いが安心できて笑える関係が築ければ、それが<デートの主な目的>、つまり恋愛の本質、と言えるんじゃないでしょうか。