子ども用応急処置の基本ガイド

子どもは走り回ったり、遊具で遊んだりすると、思いがけないケガをしやすいです。そんなときに「どうすればいいの?」と戸惑うのは当然。ここでは、家庭で誰でもすぐにできる応急処置のポイントをまとめました。慌てずに実践できるよう、手順をシンプルにしてあります。

よくある子どものケガと対処法

1. 切り傷・擦り傷はまず手を洗い、清潔なガーゼやティッシュで出血を抑えます。止血したら、消毒液(アルコールは刺激が強いのでできればヨードチンキ)で傷口を拭き、乾いた絆創膏でカバー。深い場合は医師に見てもらいましょう。

2. 捻挫は「RICE」が基本です。
R:安静にする
I:氷で冷やす(15分程度)
C:圧迫で腫れを抑える
E:足を上げる(心臓より高く)
腫れがひどくなる、痛みが続く場合は整形外科へ。

3. やけどはすぐに15分以上、流水で冷やします。氷は直接当てないでください。皮がむけたら清潔なガーゼで軽く覆い、痛みが強いときは鎮痛剤を使い、医師の診察を受けます。

4. 鼻血は頭を少し前に傾け、鼻の前側を軽くつまみます。5分以上止まらなければ医療機関へ。

緊急時に覚えておくべき基本手順

どんなケガでも、まずは「安全確認」から始めます。周囲に危険がないか、子どもの意識はあるかをチェック。次に「呼吸と循環」を確かめ、呼吸が止まっている、もしくは意識がない場合はすぐに119番へ連絡しながら胸骨圧迫(CPR)を開始します。

意識があるけど激しい出血があるときは、圧迫止血を優先。指や布で強く押さえて血が止まるまで続けます。出血が止まったら、止血部位を固定し、安静にさせます。

熱中症の疑いがある場合は、すぐに日陰へ移し、体温を下げるために濡れたタオルで拭き、冷たい飲み物(糖分と塩分が入ったものがベスト)を少しずつ摂らせます。意識が朦朧としてきたら、すぐに救急車を呼びましょう。

子どもの体は大人よりも変化が早いので、少しでも不安に思ったら迷わず医療機関に相談するのがベストです。普段から「応急処置キット」を作っておくと、いざというときに慌てません。キットには、消毒液、絆創膏、ガーゼ、テープ、冷却シート、簡易の止血バンドなどを入れておくと便利です。

最後に、子どもと一緒に「もしものとき」のシミュレーションをしてみましょう。どこを押すか、誰が電話をかけるかを決めておくだけで、実際の緊急時に落ち着いて行動できます。

この記事が、子どものケガや急病に対してすぐにできる対処法のヒントになれば嬉しいです。安全な日常を守るために、今日からちょっとした準備を始めてみませんか?

車に常備すべき薬リスト|暑さに負けない保管術と使い方ガイド【2025】

車に置くべき薬は?夏の高温や冬の寒さでも安心な保管方法、使い方、NG薬、家族別チェックリストまで。今日からすぐ整えられる実用ガイド。

更に表示