みなさん、薬を何種類も飲むことってありませんか？これが「ポリファーマシー」と呼ばれる状態で、特に高齢者だけでなく若い人も意外と関係するんです。複数の薬を一度に使うことで効き目が変わったり、思わぬ副作用が出たりすることがあります。今回はポリファーマシーのリスクと上手な薬の使い方を見ていきましょう。
ポリファーマシーは単純に言うと、5種類以上の薬を同時に使う状態を指します。たとえば、高血圧の薬、糖尿病の薬、睡眠薬などをいくつも服用している人がこれに該当します。薬の数が増えるほど、それぞれの効果が強くなったり弱くなったり、または別の薬の働きを邪魔したりすることが増えてしまうんです。だから、ただたくさん飲んでいるからいいというわけじゃありません。
薬はそれぞれ別の効果を持っていますが、同時に飲むと薬同士がぶつかってしまうことがあります。これを薬物相互作用と言います。たとえば、アルコールを飲みながら薬を使うと、薬の効果が強く出すぎたり逆に効かなくなったりして危険です。記事「薬とアルコールの併用リスク・重大な健康被害と安全な対応」では具体例も紹介されていて、こうした危険性を理解しやすくなっています。
さらに、遺伝子の違いによって薬の効き方が変わることもあります。ファーマコゲノミクスという考え方は、薬を個人に合わせて選ぶヒントになるので、効かない薬や副作用が強い薬を避ける助けになります。
だからこそ、多くの薬を飲むときは医師や薬剤師としっかり相談し、副作用のサインや薬の飲み合わせについて注意したいところです。
もし薬の効果や副作用に不安を感じたら、自己判断でやめるのではなく専門家に相談してくださいね。安全に薬を使うことが、健康を守る一番のコツです。
